インシチュフォーム工法の施工工程
掘削せずスピーディーに埋設管を蘇生する画期的工法のインシチュフォーム工法
インシチュフォーム工法は、地面を掘り返さずマンホールなどを利用して短時間で埋設管を更生する方法で、熱硬化性樹脂を含浸したライナーを水圧によって管渠内に反転挿入し、最後に管内の水をボイラーで加熱して硬化させ、管渠内に新しい管渠をつくる優れた工法です。
01反転挿入
挿入口に反転タワーを組立て、タワー上にカラー(ライナー取付け部材)を設置します。保冷庫より引き出したライナーバッグをカラーにセット、固定してライナーバッグを管内に押し込み反転を開始します。水圧または空気圧によりライナーバッグ先端部で反転が繰り返され樹脂面を既設管壁に密着させながら管内に挿入します。
ライナーの反転が中央まで進むと、末端に反転速度を調整するロープと加熱用の温水ホースを取付けます。
温水ホースはライナーの挿入進行にともなって管渠内に自然に引き込まれます。
02加熱硬化
挿入が完了するとライナー内の水をポンプで循環し、ボイラー車で加温して温水ホースへと循環させ既定の温度まで温めます。ライナーに含浸した熱硬化性樹脂は完全に硬化します。
ライナーが完全に硬化し、ライナーは可とう性を持った強固な樹脂パイプとなって既設管を更新更生します。
03枝管処理
本管のライニング前にはTVカメラで枝管の位置を確認し、VTRに撮っておきます。
本管ライニング後、管渠内にさく孔カッターとTVカメラを挿入します。
VTRで再度位置をチェックして枝管部のライナーをきれいに切り取ります。